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"プレヴィン・プレイズ・ガーシュウィン" (CD/SACDハイブリッド)
"プレヴィン・プレイズ・ガーシュウィン" (CD/SACDハイブリッド)
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"プレヴィン・プレイズ・ガーシュウィン" (CD/SACDハイブリッド)【予約商品・12月16日以降順次発送予定】

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アンドレ・プレヴィン ピアノ・指揮
ロンドン交響楽団

■発売日:2024年12月14日
■品番:ESSW-90302
■仕様:CD/SACDハイブリッド・2枚組
■JAN:4907034225651
■レーベル:Warner Classics(旧EMI)
■音源提供:株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
■ジャンル:管弦楽曲・協奏曲
■DSD Mastering / Super Audio CD 層: 2 チャンネル・ステレオ
■美麗豪華・紙製デジパック・パッケージ使用
※海外販売不可につき、商品配送先が海外販売・海外転送業者の場合、また海外転送や転売目的と弊社が判断した場合は断りなくご注文をキャンセルとさせていただきます。あらかじめご了承ください。



アナログ時代のガーシュウィン・アルバムの定番が、オリジナル・マスターからリフレッシュ。

■偉大なマルチ・ミュージシャン、アンドレ・プレヴィン
 「私は、作曲家だけ、指揮者だけ、あるいはピアニストだけという人生には抵抗を感じると思う。しかし、音楽家であることが誇りであり、そして幸せだ。この世で最高の職業であり、そうであれることに格別感謝している」と自ら語るように、指揮者、ピアニスト、作曲家と多彩な顔を持ち、アカデミー賞を4 回、グラミー賞を10 回受賞するなど、20 世紀が生み出した最も多彩かつ偉大な音楽家、サー・アンドレ・プレヴィン(1929-2019)。ベルリンに生まれ、大戦勃発前にロサンジェルスに移住したプレヴィンは、高校生の頃からサイレント映画の伴奏やMGM でのオーケストレーターの仕事を始め、その早熟の才能を一気に開花させます。第2 次大戦後は、マルチ・ミュージシャンとしての活動を本格化させ、2019 年に亡くなるまで緩むことなく音楽家として歩み続けました。

■クラシックのメインストリーム指揮者へ
 ピエール・モントゥーに指揮を学んだプレヴィンがクラシック指揮者としてのデビューを果たすのは、1962 年にセントルイス交響楽団の指揮台に立った時のこと。それまでにはないフレッシュな感性を持ち、映画音楽で鍛え上げられたストーリーテラー的な音楽づくりの巧みさで聴き手の心を捉え、たちまち人気指揮者となりました。その後ロンドン交響楽団、ロイヤル・フィル、ロサンジェルス・フィル、ピッツバーグ交響楽団、NHK交響楽団などの名だたるオーケストラの常任を歴任したプレヴィンですが、コンサート活動と並行してレコーディングにも積極的に取り組み、その名声は加速度的に広がっていきました。指揮者としての録音に限っても、コロンビア、RCA、EMI、テラーク、ドイツ・グラモフォンなど、ワールドワイドのネットワークを持つほぼすべてのメジャー・レーベルに多数の名盤を残しています。中でもロンドン響首席指揮者時代に1970 年代を通じてEMI に残した一連の録音は、レパートリーも多岐にわたり、アナログ時代最後期らしい芳醇なサウンドで世界中の音楽ファンを魅了したのです。

■空前の人気を巻き起こしたロンドン響時代
 プレヴィンはイシュトヴァン・ケルテスの後任として1968 年にロンドン響の首席指揮者に就任、1979 年まで在任しましたが、このロンドン響時代は指揮者としてのプレヴィンの最初の絶頂期となりました。オーケストラを上から統率するのではなく、仲間同士といった感覚で楽員たちと共に音楽に取り組むことに没頭する指揮者としての姿勢が音楽家・聴き手双方の間に深い共感を呼び、進取の意欲に富むシャープな切れ味の解釈は、従来の演奏スタイルを塗り替えていったのです。ロンドン響はもともとロンドンのオーケストラの中では最も機能性が高く底力のある団体でしたが、プレヴィン時代に洗練味とフレキシビリティに磨きがかかり、BBC ではこのコンビを起用したTV 番組を開始し、幅広い聴衆に伝播していったのです。プレヴィンはロンドン響とは首席就任前からRCA に録音を開始し、ヴォーン=ウィリアムズの交響曲全集など重要な名盤を残していましたが、ロンドン響との録音活動が本格化するのは1971年からのEMI 時代でした。そして1971 年5 月、ラヴィ・シャンカールのシタール協奏曲という、当時としては思い切った選曲でEMI での録音活動を始動させたプレヴィンが、EMI での2 作目に取り組んだのが「ラプソディ・イン・ブルー」「パリのアメリカ人」「ピアノ協奏曲へ調」というガーシュウィンの名作3 曲を収めたアルバムだったのです。しかも指揮者としてだけではなく、ピアニストとしての弾きぶりというプレヴィンならではの側面をクローズアップする意味合いもありました。

■ピアニスト=プレヴィンの得意曲
 ガーシュウィンはプレヴィンがジャズピアニストとしてのプロファイルがより強かった頃から得意としていたレパートリーで、指揮者としての活動を本格化させる以前の1960 年にピアニストとして「ラプソディ・イン・ブルー」「ピアノ協奏曲へ調」の2 曲をコステラネッツ指揮で米コロンビアに録音しており、ステレオ初期の定番として広く聴かれるアルバムとなっていました。ロンドン響とのEMI 録音はその11 年後のことで、ピアノ・ソロの入る2 曲に関しては2 度目の録音となりました。プレヴィンのピアノは決してヴィルトゥオーゾ的なものではないですが、オーケストラとのバランスや呼吸感が絶妙で、ガーシュウィンの名旋律を優美に歌い上げています。ジャズっぽいリズムやノリがふんだんにあった1960 年盤と比べると、1971 年盤ではジャズ的な感覚は保ちつつも弾き飛ばさず、細部までより正確に音を当てていく印象が強く、いわばより「クラシカル」なピアノになっているのが特徴といえるでしょう。華やかなパリという町のイメージがそのまま音化されているような「パリのアメリカ人」では、各パートの描写力が見事で、特に中間部のブルース的なセクションでのノスタルジックな趣が実に見事に絵描き出されています。LP ではA 面の「ラプソディ・イン・ブルー」と「パリのアメリカ人」が約33 分、B 面の「ピアノ協奏曲へ調」が約32 分で、3 曲のトータルが65 分となり、アナログとしては長時間収録となっていましたが、この3 曲をLP1 枚に収めるというコンセプトは画期的で、発売後は―――1984 年にプレヴィン自身がピッツバーグ響と同じ曲目でCD を作った後でさえ―――カタログから消えることのないエヴァーグリーンな定番となったのでした。

■録音スタジオのアイコン、アビー・ロード・スタジオでの録音
 録音は2 日間のセッション。アビー・ロード・スタジオで行われました。ビートルズのアルバム名にもなり今や録音スタジオのアイコンともいえるスタジオですが、もともとは19 世紀にジョージ王朝風建築のタウンハウスとして作られた建物で、1931 年に録音スタジオに改装され、エルガー指揮ロンドン響の「希望と栄光の国」でオープニングを飾りました。3 つのスタジオで構成され、オーケストラの録音が行われるのは最も広い第1 スタジオで、大編成のオーケストラを収容できる余裕のある空間が確保されています。録音を手掛けたのはクリトファー・ビショップとクリストファー・パーカーで、1970 年代のステレオ・アナログ時代のEMI のクラシック録音を牽引した名プロデューサー、エンジニアのコンビ。ホール録音と比較すると残響は多くなく、特に人工的なリバーブも加えられていないものの、ピアノ・ソロが中央に大きく位置し、「ラプソディ・イン・ブルー」の冒頭のクラリネットを始めとするオーケストラのソロが鮮明にクローズアップされる音作りはスタジオ収録ならではで、各パートの動きの面白さが明解に音化されています。クライマックスでは音像が2つのスピーカーいっぱいに広がり、密集したマッシヴなサウンドを体験することができるのも聴き所。アナログ時代の定番だったため、CD時代に入るとすぐに1984 年にCD化され、1998 年にはart システムやHS-2088で新規にリマスターされ、リフレッシュされてきましたが、今回は久しぶりのリマスターかつ初のSuper Audio CD ハイブリッド化となります。これまで同様、使用するマスターの選定から、最終的なDSD マスタリングの行程に至るまで、妥協を排した作業をおこないました。特にDSD マスタリングにあたっては、「Esoteric Mastering」を使用。 入念に調整されたESOTERIC の最高級機材Master Sound Discrete DAC とMaster Sound Discrete Clock を投入。またMEXCELケーブルを惜しげもなく使用することで、オリジナル・マスターの持つ情報を伸びやかなサウンドでディスク化することができました。


収録曲
ジョージ・ガーシュウィン
George Gershwin

[1] ラプソディ・イン・ブルー(ファーディ・グローフェ編)
Rhapsody in Blue (orch. Ferde Grofé)

[2] パリのアメリカ人
An American in Paris

ピアノ協奏曲 ヘ調
Concerto in F
[3] 第1 楽章: Allegro
[4] 第2 楽章: Adagio - Andante con moto
[5] 第3 楽章: Allegro agitato

ジェルヴァーズ・ド・ペイエ(クラリネット)
Gervase de Peyer, clarinet [1]

ハワード・スネル(トランペット)
Howard Snell, trumpet [4]

ロンドン交響楽団
London Symphony Orchestra

ピアノ&指揮:アンドレ・プレヴィン
André Previn piano and conductor

[録音]1971 年6 月4 日&6 日、ロンドン、アビーロード第1 スタジオ

[海外盤初出] HMV ASD 2754(1971 年)
[日本盤初出] 東芝音楽工業 AA 8897(1971 年6 月)

[オリジナル・レコーディング]
[レコーディング・プロデューサー] クリストファー・ビショップ
[バランス・エンジニア] クリストファー・パーカー

[Super Audio CD プロデューサー] 大間知基彰(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD アソシエイト・プロデューサー] 吉田穣(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスタリング・エンジニア] 東野真哉(エソテリック・マスタリング・センター)
[Super Audio CD リマスター] 2024 年8 月 エソテリック・マスタリング・センター、「Esoteric Mastering」システム
[解説]浅里公三 木下浩二
[企画・販売] ティアック株式会社
[企画・協力] 東京電化株式会社


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