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　「歌姫シリーズ」は1994年に始まり、日本が誇る名曲の数々を斬新なアレンジの下、中森明菜が表現力豊かな歌声と類稀なるセンスで歌いこなしてきた人気企画です。これまでの累計セールスは150 万枚以上といわれています。日本を代表する編曲家たちが原曲の魅力に異なる角度から光を当てることで、彼女の歌い手としての新たな魅力に迫り、中森明菜がそれに応えることで多くの名曲がオリジナリティ溢れる歌唱で次々と蘇ってきました。「歌姫シリーズ」のLPはその底知れない魅力を、CDとは一味違った音で楽しんで欲しいと考えた弊社のオリジナル企画です。

　「歌姫シリーズ」第4弾となる本作も、誰もが一度は耳にしたことがある曲ばかりを9 曲収めています。「天城越え」「氷雨」「舟歌」「夜霧よ今夜も有難う」「愛染橋」「終着駅」の６曲は、「歌姫シリーズ」でお馴染みの編曲家・千住明が聴き馴染んできたはずの曲に新たな魅力を注ぎ込んでいます。中森明菜は千住明による編曲の意図を自らの身体に吸い寄せるように、独特の世界観で歌い上げています。たとえ原曲を知らない方も、彼女の歌唱力に惹き込まれていくことでしょう。村田陽一・編曲の「伊勢佐木町ブルース」、鳥山雄司・編曲の「無言坂」、そして中川幸太郎・編曲の「越冬つばめ」を聴いても、中森明菜色に染め上げられた歌唱が味わえます。この奥深い音楽とサウンドの魅力を存分に感じてもらうため、本作ではLPカッティングを松下真也氏（Piccolo Audio Works 主宰）に委ね、レコード会社が保管してきたオリジナルマスターの持ち味を巧みにLPレコードの音溝に刻んでいます。気鋭エンジニアのセンスが貫かれた本作を通して、中森明菜ならではの歌の魅力をたっぷりとお楽しみください。