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管球王国 Vol.98 2020年 AUTUMN
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管球王国 Vol.98 2020年 AUTUMN
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■発売日:2020年10月28日
■雑誌コード:67969-99
■ISBN:9784880734538
98号の特集企画は「直熱管パワーアンプの鮮やかで深遠な世界/最新17機種の試聴」です。真空管の原点であり奥深い世界を持つ直熱管の音を最新アンプで探求します。数ある直熱管/回路構成のアンプから厳選し、高純度で鮮度の高い音の魅力を徹底リポートします。
ヴィンテージ関連企画は「米英ヴィンテージアンプの聴き比べ/プッシュプル/パラレルppアンプ12機種をアルテック銀箱(604E+612)で聴く」です。アメリカとイギリス製のプッシュプル/パラレルpp管球式アンプで、アルテック銀箱を鳴らします。ヴィンテージのハイパワー管球式アンプが聴かせる音の魅力を探ります。
実験工房「6V6/6L6、5881/6F6 新旧34種聴き比べ」では、異なる規格の多極管をそのまま差し替えて鳴らせるアンプで現行/ヴィンテージの多極管を聴き比べます。今号は後編の5881/350B/6F6新旧13種の試聴です。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図とともに展開する「マイ・ハンディクラフト」はヴィンテージの欧州古典直熱管GEC製PX25アンプ、ドイツ製5極管EL12Nアンプ、現行のチェコKR製PX25アンプが登場します。実践ラボラトリー「DIYで愉しむ10cmフルレンジユニット」は簡単な工作で作れる紙製の円筒型エンクロージュアに10cm口径フルレンジユニットを収めて豊かな音を引き出す実践企画です。今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が満載です。
CONTENTS
■
直熱管パワーアンプの鮮やかで深遠な世界
最新17機種の試聴
テスター=高津 修/三浦孝仁
直熱3極管ならではの鮮度の高い音の世界を最新アンプで探ります。出力管は300B、45/2A3、845/211、PX25など著名な人気球をはじめ、205D/n、6B4G、VT25など個性派まで多彩です。シングル~3パラレルシングル、プッシュプルなど回路構成もヴァラエティ豊かな最新アンプの音の魅力に迫ります。
[試聴アンプ]
ソフトンModel8-205D、春日無線変圧器KA27SE MkII、カトレア6B4GシングルBASIC、エレキットTU8600S Amtransヴァージョン、三栄電波EA3SSPM、宮島ラボラトリーE25S4、サン・オーディオSV2A3、山本音響工芸A08S Baloon、サンバレーSV-S1628D ※845最強ヴァージョン、トライオードTRX-P300M、ウエスギU・BROS300AHTK、オーロラサウンドPADA300B、オーディオマエストロFascination PX25、エアータイトATM2211J、フェーズメーションMA2000、オーディオ・ノートSOUGA、オクターブJubilee 300B
■
米英ヴィンテージアンプの聴き比べ
――プッシュプル/パラレルppアンプ12機種をアルテック銀箱(604E+612)で聴く
テスター=土井雄三/新 忠篤/杉井真人
1940年代中頃になってスピーカーがアルニコ・マグネット採用のパーマネント型に移行し、より大出力、広帯域のアンプが求められるようになって以後、業務用アンプの主役は多極管プッシュプル/パラレルpp機でした。ウェスタン・エレクトリックやアルテックなど12モデルを集めてアルテック銀箱(604E+612)を鳴らし、その魅力を探ります。
[試聴アンプ]
RCA LMI32216/MI9377A、I.P.C. AM1026、アルテック1568A/1570B/1569A、ノーザン・エレクトリックR4141A、デュケインIA475B、ウェストレックスA11、ウェスタン・エレクトリックKS16610L1/143A/118A
■
実験工房「6V6/6L6、5881/6F6 新旧34種聴き比べ〈後篇〉」
――5881/350B/6F6篇 新旧13種
テスター=新 忠篤/杉井真人/児玉眞一郎
真空管解説=岡田 章
無調整で多種の多極管に対応するシングルアンプ、エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョンで現行/ヴィンテージの5極管、ビーム管を聴き比べます。後篇の今号は5881/350B/6F6新旧13種の聴き比べです。透明性と透過性に優れたスウェーデン・ルンダール製出力トランスを搭載する特別仕様の試聴アンプで、真空管の音の個性をリポートします。岡田章氏による「5881/6F6の歴史と特徴」詳細解説もお届けします。
[試聴真空管]
【5881/350B】◎現行管=ソヴテック5881/6L6WGB、ソヴテック5881WXT、タングソル5881、PM 5881、ゴールデンドラゴン350B◎ヴィンテージ管=タングソル5881、シルヴァニア5932、GE 7581A、ウェスタン・エレクトリック350B
【6F6】◎ヴィンテージ管=シルヴァニア6F6GT、RCA 6F6G、RCA 6F6GT、ウェスタン・エレクトリックJAN-CW349A
■
マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路図、パーツリストとともに回路の詳細と製作過程を解説し、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
是枝重治
◎PX25プッシュプル・モノーラルパワーアンプ Fascination 98の製作
稀少なヴィンテージの欧州古典直熱管GEC製PX25のプッシュプル・モノーラルアンプです。ドーム型のGEC製PX25は当初のウィリアムソンアンプに採用された直熱管です。ステンレス鏡面仕上げのシャーシは幅約35cm、奥行き約18cmとスマートに仕上げられ出力は9.5W。最新音源でも解像感高く清冽な音を聴かせます。
新 忠篤
◎ドイツ製5極管EL12Nシングル・ステレオパワーアンプAP15の製作
ヴィンテージのドイツ製5極管EL12Nのシングルアンプです。前段をハイμ管のRCA製5751で構成し、無帰還設計で出力は4W。チョークコイル2段構えでスピーカーからの逆起電力を遮断するなど新氏のノウハウが注がれた設計です。多極管の無帰還シングル構成のイメージを覆すような、鮮度が高く清涼感のある音が魅力です。
小池儀治
◎PX25シングル・ステレオパワーアンプ山中湖「Symphony Hall」の製作
チェコKR製の現行生産管PX25のシングルアンプです。欧州の直熱管をヴィンテージの米国球RCA製6C8Gで励振。トランスやコンデンサーなど主要パーツの選択で響きの豊かな音を目指しています。出力管PX25のフィラメントは特許取得の回路で交流点火。出力は6W+6Wです。厚みのある音で、しっとりしたヴォーカル再生も魅力的です。
■
「魅惑の音像定位――最新・同軸スピーカーの真価」傅 信幸
同軸ユニット1基で構成する最新スピーカーを直熱管/多極管の管球式アンプで試聴します。同軸型スピーカーが作る精密な音場感に管球式アンプならではの実体感が加わった音の魅力をリポートします。
[試聴スピーカー]
KEF LS50 Meta、ファンダメンタルSM10Z、タンノイStirling/GR、ファイン・オーディオF1-10
[試聴パワーアンプ]
エアータイトATM1S/ATM300R/ATM3/ATM2211J
■
実践ラボラトリー「DIYで愉しむ10cmフルレンジユニット」
新 忠篤/久芳寛和/児玉眞一郎
クラフトによる紙製の円筒型エンクロージュアに高品位な10cm口径フルレンジユニット8種を装着して響きの豊かな音を引き出します。トーンコンロール付きの管球式アンプも活用し、手軽に工作できる箱でユニットの個性を引き出し、自然な鳴り方で音楽に浸れる音を作る実践試聴企画です。
[試聴ユニット]
スキャンスピークDiscovery 10F/8414G10、スキャンスピークDiscovery 10F/8424G00、デイトンオーディオPC105-8、パークオーディオDCU-F121W、パークオーディオDCU-F121K、マークオーディオPluvia Seven HD、マークオーディオAlpair7MS、フォステクスFE103A
■
録音エンジニアが語る「クラシック専門誌の新譜・録音評」常盤 清
レコーディング/マスタリングエンジニアとして、オーディオ・ラボや日本フォノグラムなど音楽制作の最前線で活躍してきた常盤 清氏は菅野沖彦氏の助言を基本に、理想を求めて自宅オーディオシステムを構築しています。その常盤氏が音楽専門誌で録音評を執筆することで得た音楽を聴く視点を綴ります。
■
「パイプオルガン演奏のレコーディング記」常盤 清
2020年夏、東京・府中の森芸術劇場「ウィーンホール」で行なわれた冨田一樹氏によるJ・S・バッハ演奏のレコーディング記です。冨田氏は2016年、ライプツィヒでの第20回バッハ国際コンクールのオルガン部門で日本人初の第1位を受賞した演奏家です。録音CDは2020年11月に発売予定です。
■
2020秋の注目新製品試聴
テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織/常盤 清
この秋に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は注目の管球式アンプのほか、管球式フォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連も充実です。
■
「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「F2a11とEL34のアンプ」
1950年登場のF2a11プッシュプル、KL-V402a、KL-V403aは急速に戦後復興したドイツを象徴するかのようにクラングフィルムアンプの頂点ともいえる品質を備え、1954年から翌年にかけてKL-V402a、KL-V403aから置き換えられたEL34プッシュプルのKL-V502はクラングフィルム製アンプの完成形といえる存在です。今号はドイツにおける古き良きオーディオの最後の輝かしい時代、1950年代からのクラングフォルム・アンプを解説します。
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■雑誌コード:67969-99
■ISBN:9784880734538
98号の特集企画は「直熱管パワーアンプの鮮やかで深遠な世界/最新17機種の試聴」です。真空管の原点であり奥深い世界を持つ直熱管の音を最新アンプで探求します。数ある直熱管/回路構成のアンプから厳選し、高純度で鮮度の高い音の魅力を徹底リポートします。
ヴィンテージ関連企画は「米英ヴィンテージアンプの聴き比べ/プッシュプル/パラレルppアンプ12機種をアルテック銀箱(604E+612)で聴く」です。アメリカとイギリス製のプッシュプル/パラレルpp管球式アンプで、アルテック銀箱を鳴らします。ヴィンテージのハイパワー管球式アンプが聴かせる音の魅力を探ります。
実験工房「6V6/6L6、5881/6F6 新旧34種聴き比べ」では、異なる規格の多極管をそのまま差し替えて鳴らせるアンプで現行/ヴィンテージの多極管を聴き比べます。今号は後編の5881/350B/6F6新旧13種の試聴です。熟達した設計者によるアンプ製作を回路図とともに展開する「マイ・ハンディクラフト」はヴィンテージの欧州古典直熱管GEC製PX25アンプ、ドイツ製5極管EL12Nアンプ、現行のチェコKR製PX25アンプが登場します。実践ラボラトリー「DIYで愉しむ10cmフルレンジユニット」は簡単な工作で作れる紙製の円筒型エンクロージュアに10cm口径フルレンジユニットを収めて豊かな音を引き出す実践企画です。今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が満載です。
最新17機種の試聴
テスター=高津 修/三浦孝仁
直熱3極管ならではの鮮度の高い音の世界を最新アンプで探ります。出力管は300B、45/2A3、845/211、PX25など著名な人気球をはじめ、205D/n、6B4G、VT25など個性派まで多彩です。シングル~3パラレルシングル、プッシュプルなど回路構成もヴァラエティ豊かな最新アンプの音の魅力に迫ります。
[試聴アンプ]
ソフトンModel8-205D、春日無線変圧器KA27SE MkII、カトレア6B4GシングルBASIC、エレキットTU8600S Amtransヴァージョン、三栄電波EA3SSPM、宮島ラボラトリーE25S4、サン・オーディオSV2A3、山本音響工芸A08S Baloon、サンバレーSV-S1628D ※845最強ヴァージョン、トライオードTRX-P300M、ウエスギU・BROS300AHTK、オーロラサウンドPADA300B、オーディオマエストロFascination PX25、エアータイトATM2211J、フェーズメーションMA2000、オーディオ・ノートSOUGA、オクターブJubilee 300B
■米英ヴィンテージアンプの聴き比べ
――プッシュプル/パラレルppアンプ12機種をアルテック銀箱(604E+612)で聴く
テスター=土井雄三/新 忠篤/杉井真人
1940年代中頃になってスピーカーがアルニコ・マグネット採用のパーマネント型に移行し、より大出力、広帯域のアンプが求められるようになって以後、業務用アンプの主役は多極管プッシュプル/パラレルpp機でした。ウェスタン・エレクトリックやアルテックなど12モデルを集めてアルテック銀箱(604E+612)を鳴らし、その魅力を探ります。
[試聴アンプ]
RCA LMI32216/MI9377A、I.P.C. AM1026、アルテック1568A/1570B/1569A、ノーザン・エレクトリックR4141A、デュケインIA475B、ウェストレックスA11、ウェスタン・エレクトリックKS16610L1/143A/118A
■実験工房「6V6/6L6、5881/6F6 新旧34種聴き比べ〈後篇〉」
――5881/350B/6F6篇 新旧13種
テスター=新 忠篤/杉井真人/児玉眞一郎
真空管解説=岡田 章
無調整で多種の多極管に対応するシングルアンプ、エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョンで現行/ヴィンテージの5極管、ビーム管を聴き比べます。後篇の今号は5881/350B/6F6新旧13種の聴き比べです。透明性と透過性に優れたスウェーデン・ルンダール製出力トランスを搭載する特別仕様の試聴アンプで、真空管の音の個性をリポートします。岡田章氏による「5881/6F6の歴史と特徴」詳細解説もお届けします。
[試聴真空管]
【5881/350B】◎現行管=ソヴテック5881/6L6WGB、ソヴテック5881WXT、タングソル5881、PM 5881、ゴールデンドラゴン350B◎ヴィンテージ管=タングソル5881、シルヴァニア5932、GE 7581A、ウェスタン・エレクトリック350B
【6F6】◎ヴィンテージ管=シルヴァニア6F6GT、RCA 6F6G、RCA 6F6GT、ウェスタン・エレクトリックJAN-CW349A
■マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路図、パーツリストとともに回路の詳細と製作過程を解説し、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
是枝重治
◎PX25プッシュプル・モノーラルパワーアンプ Fascination 98の製作
稀少なヴィンテージの欧州古典直熱管GEC製PX25のプッシュプル・モノーラルアンプです。ドーム型のGEC製PX25は当初のウィリアムソンアンプに採用された直熱管です。ステンレス鏡面仕上げのシャーシは幅約35cm、奥行き約18cmとスマートに仕上げられ出力は9.5W。最新音源でも解像感高く清冽な音を聴かせます。
新 忠篤
◎ドイツ製5極管EL12Nシングル・ステレオパワーアンプAP15の製作
ヴィンテージのドイツ製5極管EL12Nのシングルアンプです。前段をハイμ管のRCA製5751で構成し、無帰還設計で出力は4W。チョークコイル2段構えでスピーカーからの逆起電力を遮断するなど新氏のノウハウが注がれた設計です。多極管の無帰還シングル構成のイメージを覆すような、鮮度が高く清涼感のある音が魅力です。
小池儀治
◎PX25シングル・ステレオパワーアンプ山中湖「Symphony Hall」の製作
チェコKR製の現行生産管PX25のシングルアンプです。欧州の直熱管をヴィンテージの米国球RCA製6C8Gで励振。トランスやコンデンサーなど主要パーツの選択で響きの豊かな音を目指しています。出力管PX25のフィラメントは特許取得の回路で交流点火。出力は6W+6Wです。厚みのある音で、しっとりしたヴォーカル再生も魅力的です。
■「魅惑の音像定位――最新・同軸スピーカーの真価」傅 信幸
同軸ユニット1基で構成する最新スピーカーを直熱管/多極管の管球式アンプで試聴します。同軸型スピーカーが作る精密な音場感に管球式アンプならではの実体感が加わった音の魅力をリポートします。
[試聴スピーカー]
KEF LS50 Meta、ファンダメンタルSM10Z、タンノイStirling/GR、ファイン・オーディオF1-10
[試聴パワーアンプ]
エアータイトATM1S/ATM300R/ATM3/ATM2211J
■実践ラボラトリー「DIYで愉しむ10cmフルレンジユニット」
新 忠篤/久芳寛和/児玉眞一郎
クラフトによる紙製の円筒型エンクロージュアに高品位な10cm口径フルレンジユニット8種を装着して響きの豊かな音を引き出します。トーンコンロール付きの管球式アンプも活用し、手軽に工作できる箱でユニットの個性を引き出し、自然な鳴り方で音楽に浸れる音を作る実践試聴企画です。
[試聴ユニット]
スキャンスピークDiscovery 10F/8414G10、スキャンスピークDiscovery 10F/8424G00、デイトンオーディオPC105-8、パークオーディオDCU-F121W、パークオーディオDCU-F121K、マークオーディオPluvia Seven HD、マークオーディオAlpair7MS、フォステクスFE103A
■録音エンジニアが語る「クラシック専門誌の新譜・録音評」常盤 清
レコーディング/マスタリングエンジニアとして、オーディオ・ラボや日本フォノグラムなど音楽制作の最前線で活躍してきた常盤 清氏は菅野沖彦氏の助言を基本に、理想を求めて自宅オーディオシステムを構築しています。その常盤氏が音楽専門誌で録音評を執筆することで得た音楽を聴く視点を綴ります。
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2020年夏、東京・府中の森芸術劇場「ウィーンホール」で行なわれた冨田一樹氏によるJ・S・バッハ演奏のレコーディング記です。冨田氏は2016年、ライプツィヒでの第20回バッハ国際コンクールのオルガン部門で日本人初の第1位を受賞した演奏家です。録音CDは2020年11月に発売予定です。
■2020秋の注目新製品試聴
テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織/常盤 清
この秋に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は注目の管球式アンプのほか、管球式フォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連も充実です。
■「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「F2a11とEL34のアンプ」
1950年登場のF2a11プッシュプル、KL-V402a、KL-V403aは急速に戦後復興したドイツを象徴するかのようにクラングフィルムアンプの頂点ともいえる品質を備え、1954年から翌年にかけてKL-V402a、KL-V403aから置き換えられたEL34プッシュプルのKL-V502はクラングフィルム製アンプの完成形といえる存在です。今号はドイツにおける古き良きオーディオの最後の輝かしい時代、1950年代からのクラングフォルム・アンプを解説します。