[試聴アンプ]
◎インテグレーテッドアンプ=エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョン、トライオードTRV-A300XR、音の工房SK300、オクターブV16 Single Ended
◎パワーアンプ=ソフトンModel8-50、サンバレーSV-S1616D[多極管仕様]、三栄電波Allargando E-A3SS-II、春日無線変圧器KA50SE、サン・オーディオSV6L6SX、山本音響工芸A011、エイフルWE271A Single Stereo、カトレア 響II、オーディオンSilver Night 300B Special Edition、ウエスギU・BROS300AHPS、タカツキTA-S01、フェーズメーションMA1500、ラックスマンMQ300、エアータイトATM2211J
■雑誌コード:67969-98
■ISBN:9784880734514
97号の特集企画は「真空管の持つピュアな世界/シングルアンプ18機種の試聴」です。シングル構成の管球式アンプだからこそ聴ける高い鮮度と純度を持つ音の魅力に迫ります。直熱管、多極管のシングルアンプで真空管の個性と設計の妙がもたらす音の魅力をリポートします。
ヴィンテージ関連企画は「ヴィンテージスピーカー【中・大型システム篇】米国製スピーカー11モデル試聴」です。アルテック、JBL、エンパイア、オーラトーンの中・大型ヴィンテージスピーカーをアルテックの管球式アンプで試聴します。ヴィンテージ米国スピーカーならではの魅力を探ります。
実験工房「6V6/6L6、5881/6F6の聴き比べ〈前篇〉」では、異なる規格の多極管をそのまま差し替えて鳴らせるアンプで現行/ヴィンテージの多極管を聴き比べます。今号は前編となるビーム管6L6、6V6の試聴です。
熟達した設計者によるアンプ製作を回路図とともに展開する「マイ・ハンディクラフト」は高感度ビーム5極管50C5の小型アンプと、高音質なオペアンプを採用する特別仕様のフォノイコライザーキットが登場します。
今号も経験豊かな本格派のオーディオファン必読の企画が満載です。
――シングルアンプ18機種の試聴
テスター=高津 修/吉田伊織
シンプルな回路がもたらすストレートで高純度な音は、管球式シングルアンプならではの魅力です。300Bや2A3、211などの直熱管、KT88からKT150、6L6など多極管のシングルアンプを集めて、回路や設計の特徴も探りながら徹底試聴で魅力をリポートします。出力管の種別によっても大きく変化するピュアで奥深い音楽表現が見えてきます。
[試聴アンプ]
◎インテグレーテッドアンプ=エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョン、トライオードTRV-A300XR、音の工房SK300、オクターブV16 Single Ended
◎パワーアンプ=ソフトンModel8-50、サンバレーSV-S1616D[多極管仕様]、三栄電波Allargando E-A3SS-II、春日無線変圧器KA50SE、サン・オーディオSV6L6SX、山本音響工芸A011、エイフルWE271A Single Stereo、カトレア 響II、オーディオンSilver Night 300B Special Edition、ウエスギU・BROS300AHPS、タカツキTA-S01、フェーズメーションMA1500、ラックスマンMQ300、エアータイトATM2211J
■ヴィンテージスピーカー【中・大型システム篇】
米国製スピーカー11モデル試聴
テスター=土井雄三/新 忠篤/杉井真人
96号の「中・小型篇」に続く「中・大型篇」です。1960~70年代の米国製中・大型スピーカーをアルテックの管球式プリ+パワーアンプの組合せで試聴し、その真価を探ります。ホームユースシステムに加えてアルテックのステージモニターなど異色のモデルも登場します。
[試聴スピーカー]
◎アルテック=890C Bolero、841A Coronado、879A Santana、846A Valencia、MODEL 1231、604-8G+612A、605 System ◎オーラトーンRC66 ◎エンパイア8000P ◎JBL=Lancer 101、4320
[試聴アンプ]
プリアンプ=アルテック1567A
パワーアンプ=アルテック1568A、1520A、1570BT
■実験工房「6V6/6L6、5881/6F6の聴き比べ〈前篇〉」
――6V6/6L6篇 新旧21種
テスター=新 忠篤/杉井真人/児玉眞一郎
真空管解説=岡田 章
無調整で多種の多極管に対応するシングルアンプ、エレキットTU8800アムトランス仕様ルンダールヴァージョンで現行/ヴィンテージの5極管、ビーム管を聴き比べます。今号は6V6と6L6新旧21種の聴き比べです。透明性と透過性に優れたスウェーデン・ルンダール製出力トランスを搭載する特別仕様の試聴アンプで、真空管の音の個性をリポートします。
[試聴真空管]
【6V6】◎現行管=ゴールデンドラゴン6V6GTA、PM 6V6GTA、タングソル6V6GT、Genalexゴールドライオン6V6GT、JJエレクトロニック6V6S ◎ヴィンテージ管=マルコーニ6V6G、RCA 6V6G、ムラード6V6G/ZA5306、GE JAN-CG-6V6GTY
【6L6】◎現行管=JJエレクトロニック6L6GC、エレクトロ・ハーモニックス6L6EH、スヴェトラーナ(Sロゴ)6L6GC、タングソル6L6GC STR、復刻タングソル6L6G、ゴールデンドラゴン6L6GC Premium、PM 6L6GC Premium ◎ヴィンテージ管=東芝6L6GC、ヴィッソー6L6G、RCA 6L6G、RCA 6l6GC(黒プレート)、NEC 6L6GB
■マイ・ハンディクラフト
『管球王国』筆者が熟達した設計による新作・管球式アンプを発表します。回路図、パーツリストとともに回路の詳細と製作過程を解説し、完成した実機を試聴インプレッションを交えて紹介します。
是枝重治
◎50C5プッシュプル・ステレオパワーアンプFascination97の製作
テレビやラジオに使われたトランスレス用のビーム5極管50C5の小型アンプです。前段は5極管6028で構成し、出力管は松下電器産業製50C5を採用。クラシックカメラのような美観を追求して横幅約20cm、奥行き約16cmとコンパクトに仕上げられ、出力は3W+3W。精密かつ生命力ある音を聴かせるアンプです。
唐木志延夫
◎オペアンプIC採用フォノイコライザーキットDJ01 Specialの製作
基板へのハンダ付けで完成する小型フォノイコライザーキットです。高特性、高音質のオペアンプLT1115とREY25シリーズ金属皮膜抵抗を採用、12V入力トランス式ACアダプターが付属する特別仕様です。ハイグレードなオペアンプと抵抗ならではの雑味が少なく中域の存在感に富んだ音が愉しめます。
■「高解像スピーカーと真空管アンプが拓く新境地」傅 信幸
超高解像な再生能力を持つ最新スピーカーは、真空管アンプで鳴らすことでどのような新境地を聴かせるか。注目の高性能スピーカーと管球式アンプを組み合わせる愉しみを提案します。リファレンスのSACD/CDトランスポート+D/Aコンバーターは高い分解能を持つdCS Rossini Transport+Bartok DACの組合せです。
[試聴スピーカー]
マジコA1、TAD TAD-E1TX
[試聴アンプ]
ウエスギU・BROS120R、オクターブRE320、オーディオ・ノートDeparture、エアータイトATM2211J
■録音エンジニアが語る「dCS 最新モデルの進化を探る」常盤 清
レコーディング/マスタリングエンジニアとして、オーディオ・ラボや日本フォノグラムなど音楽制作の最前線で活躍してきた常盤 清氏は、制作の現場で魅了されたdCS機を自宅の編集/マスタリングシステムでも使い続けています。同社最新のSACDトランスポートとD/Aコンバーターを自宅のシステムで試聴し、その進化と魅力を探ります。最新ヘッドフォン2モデルによる試聴も行ないました。
[試聴SACDトランスポート+D/Aコンバーター]
dCS Rossini Transport、dCS Bartok DAC
[試聴ヘッドフォン]
AKG K812-Y3、ゼンハイザーHD800S
■2020夏の注目新製品試聴
テスター=傅 信幸/三浦孝仁/吉田伊織
この夏に登場する話題のニューモデルを試聴し、特徴と音質を検証します。今号は斬新な設計のパワーアンプが登場。フォノイコライザーやカートリッジなどアナログ関連も充実です。
■「クラングフィルムの歴史とドイツの名機たち」小林正信
「オイロノアIIとオイロノア・ユニア」
オイロノアIIは1950年に登場した戦後最大規模のクラングフィルム劇場用システムです。スピーカーはオイロダイン・スピーカー4台分の規模に相当するモンスター級で、高さ3.5m・横幅2.9m・重量600kgとされます。今号はオイロノアIIと、その縮小後継モデルであるオイロノア・ユニアを解説します。