Field Exciter FE01は、オーロラサウンドの唐木志延夫氏が『管球王国』115号「マイ・ハンディクラフト」企画で発表した励磁型スピーカー用電源です。永久磁石による磁気回路が普及する以前の、電磁石で磁気回路を構成する励磁型(フィールドコイル型)スピーカーの愛好家は多く、入手が難しくない30cm口径ジェンセン12A型などもよく知られます。励磁型スピーカーの音は電源によって変化します。本機Field Exciter FE01は流通する個体も多い20~30cm口径のヴィンテージ励磁型ユニットを想定し、整流素子の切替えと電圧調整によって手軽に音を変化させて楽しめる励磁型スピーカー用電源です。
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セレンとSiCダイオードが切り替えられ、電圧調整が可能。
励磁型スピーカーの音質を、音を聴きながら調整できる
Field Exciter FE01は、オーロラサウンドの唐木志延夫氏が『管球王国』115号「マイ・ハンディクラフト」企画で発表した励磁型スピーカー用電源です。永久磁石による磁気回路が普及する以前の、電磁石で磁気回路を構成する励磁型(フィールドコイル型)スピーカーの愛好家は多く、入手が難しくない30cm口径ジェンセン12A型などもよく知られます。励磁型スピーカーの音は電源によって変化します。本機Field Exciter FE01は流通する個体も多い20~30cm口径のヴィンテージ励磁型ユニットを想定し、整流素子の切替えと電圧調整によって手軽に音を変化させて楽しめる励磁型スピーカー用電源です。
整流素子は、新電元工業製のセレン整流器R40BCと、ローム製SiCダイオードSCS205KGの切替えが可能です。セレン整流器は1960年代頃までテレビなどに多用され、高速動作やノイズの少なさに特徴があります。SiCダイオードは音質に定評のある現代の整流素子です。整流素子の後にチョークトランスを配してπ型フィルターを形成し、直列に挿入したレオスタット抵抗器で40Vから99Vまでの電圧調整に対応する回路設計です。セレンとSiCダイオードの切替え、電圧調整ともスピーカーで音を聴きながら行なえます。
励磁電圧は、負荷となるスピーカーを接続して電流を流せば、フロントパネルのデジタルメーターでモニターが可能です。本機の最大ワット数は20W。フィールドコイルの消費電力は20cm口径ならば約6W程度、25cm口径であれば7W~10W程度が標準的で、本機1台でユニット2基に対応可能です。30cm口径のジェンセンA12はフィールドコイルの消費電力が12Wで、本機でユニット1台の電圧調整に対応します。セレン整流器の数量に限りがあることから、5個のみの限定頒布です。
機能はフロントパネルで完結します。左上が出力電圧/電流計、その下が電源オン/オフと、整流器の切替えスイッチです。メーターで確認しながら右上のノブによって出力電圧の調整が可能です。
セレン整流器は内部の中央に見える新電元工業R40BCです。SiCダイオードはロームSCS205KGを採用。写真左上のチョークコイル、左下の電源トランスとも東栄変成器製です。
新電元工業R40BCは交流入力電圧が1枚当たり約25Vの40×40mmの板が8枚の構成で、定格は190V 900mAです。端子2基を装備する半波整流用です。
設計者の唐木氏は本機と小口径の励磁型スピーカーユニットで、写真のようなモノーラル再生システムを試しています。スウェーデン・ルンダール製トランスでモノーラル・ミックスした信号をEL84/6BQ5プッシュプル・モノーラルパワーアンプSP04VTに送り、ポータブルの後面開放箱に取り付けた20cm口径のドイツ製励磁型ユニットを鳴らしています。
◎スピーカー出力端子:1系統
◎寸法/重量:W180×H105×D1,240mm(突起部を含む)/4.2kg
* セレン整流器などパーツに限りがあるため、販売は5台限定といたします。
* 励磁型スピーカーユニットは頒布内容に含みません。
* 受注生産品のため、お客様都合によるご注文後のキャンセル/返品は一切お受けできません。
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オーロラサウンド 唐木志延夫 TEL:045-953-6708